この日は、京都市左京区の岡崎公園・平安神宮に隣接する京都市武道センターで開催される、
平成22年度 全国選抜高校剣道大会・京都予選会を見に行きました。
京都市武道センターの向かいにある「旧武徳殿」(下の写真)は日本最古の演武場らしく、
重厚な木造建物は、修復保存され、今でも剣道の試合や演武などに使われているそうです。
(この日の大会は、この旧武徳殿の向かいにある、鉄筋コンクリート造の本館(体育館)で行われました。)
東の日本武道館、西の京都武徳殿のこの2つの施設は、剣道をする人にとっては、まさに「聖地」と呼べる場所なのでしょうね。
是非一度、武徳殿の中で行われる試合や演武の写真を撮ってみたいものです(笑)
(照明設備とかなさそうなので、相当難しい撮影環境かと思いますが・・・・・。)

この日は朝から雪が降り、京都東山の山並みは真っ白な雪景色となっていました。
武徳殿の瓦屋根にもうっすらと雪が積もっていました。
ちょうど会場に着いた頃、雪は小振りになり、薄日も差してきて、武徳殿の前に降る雪が光を浴びてキラキラと輝いていました。
あまりにも美しい光景だったので、思わずシャッターを切りました。
Nikon D300
Nikkor VR 18-200mm F/3.5-5.6G 18mm
F5 1/6400 ISO1000
さて、この日は奈良尚武館道場の卒業生が多数通っている京都市立日吉ヶ丘高校の剣道部が、男女揃って出場するということで、
道場の後輩の小学生・中学生もたくさん応援に来ていました。
道場の偉大なる先輩たちの雄姿を少しご紹介します!

(左の写真)
高校1年生の勝見将伍選手です。勝見兄弟の弟です。
先鋒でフル出場し、高校1年生とは思えないとてもいい試合をしていました。
Nikon D300
SIGMA APO 70-200mm F/2.8 105mm
F2.8 1/100 ISO1600
(右の写真)
高校2年生の室山選手です。
高校に入って、構えを上段に変更したそうです。
上段からの素早い打ちが印象的でした。
Nikon D300
SIGMA APO 70-200mm F/2.8 135mm
F2.8 1/160 ISO1600

(左の写真)
高校2年生の山本選手です。
副将を任されていました。
中学時代からの豪快な剣道が気持ち良かったです(笑)。
Nikon D300
SIGMA APO 70-200mm F/2.8 105mm
F2.8 1/125 ISO1600
(右の写真)
同じく、高校2年生の勝見真幸選手です。勝見兄弟の兄です。
不動の大将を任されていました。
どの試合も堂々とした素晴らしい試合でした。
Nikon D300
SIGMA APO 70-200mm F/2.8 112mm
F2.8 1/100 ISO1600
続いて、奈良尚武館出身の女子選手です。

(左の写真)
高校1年生の山本選手です。男子の副将・山本選手の妹です。
山本選手も高校に入って、上段に変えたそうです。
この日は絶好調(笑)で、チームの勝利に貢献していました。
Nikon D300
SIGMA APO 70-200mm F/2.8 86mm
F2.8 1/160 ISO1600
(右の写真)
高校2年生の畝尾選手です。
落ち着いた試合運びは相変わらずで、「向かうところ敵なし!」といった感じがしました(笑)。
Nikon D300
SIGMA APO 70-200mm F/2.8 135mm
F2.8 1/100 ISO1600
奈良尚武館道場出身の選手たちの活躍に加え、チーム一丸となって戦った日吉ヶ丘高校剣道部は、男女とものアベック優勝!
見事でした。おめでとうございます。
道場の先輩たちが大活躍して、後輩の子供たちも刺激を受けたことでしょう。
高校に入っても活躍しているOBOGの姿を見れて、雪の中、京都まで見に来て良かったです(笑)。
全国大会でも、是非頑張ってください!
余談ですが・・・、日吉ヶ丘高校・剣道部の胴はカッコいいです!
男子はオレンジ、女子は黄土色の色違い。
黒い胴が多い中、渋い色のついた胴は黒い道着とのコントラストがきれいで、写真映えもしますね!
さて、この日もたくさんの試合の写真を撮らせていただいたのですが、その中から『この日の一枚』はこちら。

日吉ヶ丘高校の岩田選手(右)と花園高校の小棚選手(左)の一戦。
左の小棚選手が、義経の八艘飛びのように大きく跳びあがって、「突き」を繰り出しているように見えます。
(小棚選手は上段でしたので、「面」を狙っていたかもしれません。)
小棚選手の攻撃に、岩田選手は大きくのけ反って、かわしています。
偶然に撮れた瞬間ですが、こうして静止画にして改めて見てみると、左側の小棚選手の跳びは凄いですね。
高校生の剣道の激しさを実感した瞬間でした。
写真的には、対戦する2人の選手の構図が良かったことに加え、左の選手の背景が体育館の白い壁だったことで、
選手が浮き上がって見えるのが良かったですね。
2人の選手の間の審判の先生の位置も選手に重ならなかったことなど、計算した訳ではありませんが、
いくつか偶然が重なったことで、印象的な絵になったと思います。
感度を上げているので、画質が粗いのが惜しいですが、アマチュアの機材ではこれが精一杯といったところでしょうか?(笑)
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/250 ISO1600

こちらは、日吉ヶ丘高校の副将・山本選手です。
相手選手が面を打ってくるところを、出小手を狙っているところでしょうか?
素人の私には詳しく解説できません(笑)。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/250 ISO1600

続いて、日吉ヶ丘高校の大将・勝見(兄)選手が面をつけるところです。
自身の試合を前に、気合いが伝わってくるようです。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/200 ISO2000

こちらも勝見(兄)選手です。
両者の竹刀の動きが、躍動感を表現できているように思います。
かなりカメラの近くまで迫ってきましたので、絵的には迫力がありますが、
カメラのファインダーをのぞいていると選手がぶつかってきそうになりますので、よけながら撮影しています。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/250 ISO1600

こちらも勝見選手です。
相手が面を打ってきたところを、倒れそうなくらい大きく体をのけ反らせてかわしています。
実際にはほんの一瞬の出来事なんですが、写真として静止画にしてみると驚くような光景になっていたりします。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/320 ISO1600
これも勝見選手です。
他の選手の写真もたくさん撮ったのですが、いかんせん、まだ腕が未熟なため、
他の選手の写真にこちらに載せるような良い写真があまりなくて・・・。(他の選手の皆さん、ごめんなさい。)

この写真は、決勝戦で日吉ヶ丘高校の大将・勝見選手と、龍谷大付属平安高校の大将・森本選手の対戦シーンです。
森本選手の激しい攻めを、勝見選手が竹刀で受けているため、森本選手の竹刀が大きく変形しています。
力と力のぶつかる、手に汗にぎる素晴らしい一戦でした。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/250 ISO2000
ここからは、日吉ヶ丘高校の選手の試合以外で印象的なシーンをご紹介します。

こちらは、花園高校と久御山高校の対戦のワンシーンです。
花園高校の選手(右)と久御山高校の選手(左)の相い面の瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/320 ISO2000

こちらも花園高校と久御山高校の対戦シーンです。
右側の花園高校の小棚選手と、左側の久御山高校の山崎選手とも上段の構えです。
2人とも上段の選手が対戦するのを見たのは初めてです。
「相い上段」というそうです。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/320 ISO2000

先ほどの写真の続きのシーンです。
左側の久御山高校の山崎選手が面を繰り出したところです。
右側の小棚選手が左手一本で竹刀を持って技を防ごうとしています。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/320 ISO2000

同じく、久御山高校の山崎選手と花園高校の小棚選手の一戦の続きです。
サイドが入れ替わって、右側に山崎選手、左側に小棚選手です。
写真で見ると、左の小棚選手の動きはアクロバティックな体操選手のようにも見えます。
目にも留まらぬ、高校生の素早い剣道は大変刺激的で、私は撮影しながら選手の技が出るたびに感嘆の声を上げていました(笑)。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/320 ISO2000
スポンサーサイト
- 2011/01/11(火) 01:25:57|
- 試合
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2