この日は、昨年夏の合同稽古会と同様、奈良市内の剣道場を中心に、近畿の各地からたくさんの道場が集まって、
試合形式の合同稽古会が行われました。
会場も、中央武道場とそのサブ道場の2会場、試合コートも入るだけ目一杯に設置されましたので、
非常に窮屈ながらも、各試合場において熱い試合が行われました。
2つの会場は隣合わせではありますが、それぞれに光の環境も異なっていますし、刻々と変わる太陽の日差しによって、撮影条件が変わっていきました。
道場から出場する選手も多く、いろんな試合会場を行ったり来たりしながら、子供たちの試合を撮影しました。
その中から、「この日の一枚」はこれを選びました。

奈良尚武館の小学生高学年チームから出場した小池選手の引き面のシーンです。
ちょうど、試合会場の正面にあたる日ノ丸の国旗を背に、引き面を繰り出した瞬間です。
この写真では、少し画像処理をしています。
小池選手の背景の国旗の白い部分や壁の光が反射している部分を白く飛ばして(ハイキーにして)みました。
これにより、小池選手が浮き上がって見えるようにしてみました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/320 ISO1250

続いて、こちらも小池光選手です。
引き胴を打った直後の瞬間です。
手首のひねりや体のひねりの状態が良くわかりますね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/320 ISO1250

次も、奈良尚武館道場の高学年チームの山下選手の一戦です。
相手選手に引き面を仕掛けている瞬間かと思います。
このシーンでは、光の状態が良く、絵画的な仕上がりになっているように思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/320 ISO1250

こちらは、静思館の西選手が尚武館の選手に面を繰り出しているシーンです。
奥で次の試合を待つ、静思館の3人選手と西選手の緑のグラデーションの胴がとても印象的です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/320 ISO1250
続いて、ここからはサブ道場で行われた小学生低学年チームの試合稽古のシーンをいくつかご紹介します。

こちらは、試合を次ぎに控えて着装をチェックする選手です。
偉いですね~。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/200 ISO1250

こちらは奈良尚武館道場の小学校低学年チームから出場した、まだ小学校1年生の小池翔選手です。
まだ、尚武館の試合用の生成りの道着や赤い胴をつけていませんが、いい試合をしていました。
これは、面を打ち込んだ瞬間を捉えたシーンです。
きれいなアングルで捉える事が出来ました。
シャッタースピードも、竹刀の動きが分かる1/250でいい感じになりました。
メイン会場の武道場に比べ、明るいサブ道場なので、感度もかなり下げてISO800に設定しています。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.8 1/250 ISO800

こちらも、奈良尚武館道場の低学年チーム、小学校2年生の上田選手です。
上田選手は、生成りの試合道着を着ていますが、胴はまだ赤い試合胴ではありませんね。
新学年になったら、憧れの赤い胴を着けられるかな?
この日もいい試合をしていました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.8 1/250 ISO400

こちらも、奈良尚武館道場の小学生低学年の部で出場した木村選手(左)と旭少年剣道クラブの選手との一戦です。
左側の木村選手が面を打ち込んでいくと、右の選手が大きく体をひねって、その技をかわそうとしています。
肉眼ではほんの一瞬の動作ですが、こうして写真にしてその瞬間を切り取れば、新しい発見がありますね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/500 ISO640

これも奈良尚武館の小学校一年生の木村さくちゃん。
まだ試合経験はそんなにありませんが、頑張っていましたよ。
相手選手との相い面の瞬間ですが、木村さくちゃんの「左足」が面白かったので、採り上げてみました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/1000 ISO1250

こちらも尚武館の小学校1年生の若林もえちゃん。
まだ体が小さくて、防具の方が大きく見えてしまいますが(笑)、この日もいい試合をしていました。
これは、胴を抜いてこちらに向かってくるシーンです。
面金の中の表情もうかがえます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/500 ISO1250

同じく、若林もえちゃんです。
この写真は、少し画像を加工してみました。
明るいサブ道場で、全体的に白く飛んだ感じの絵だったのと、もえちゃんの道着も白だったので、
全体的に露出を上げてハイキーな感じの仕上がりにしてみました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/320 ISO800
ここからは、またメインの武道場に戻って、小学生高学年や中学生の試合を振り返ってみます。

こちらは、先ほどのハイキーな明るい写真ではなく、むしろアンダーな(暗い)写真です。
試合も進み、夕方近くなってくると太陽高度も低くなり、会場は少し暗くなってきました。
試合コートの位置によっては、逆光になったり、斜光が黄色く差し込んだり、撮影環境は刻々と変化し始めました。
床のフローリングが光に照らされて光っていますが、全体的には逆光気味の中で撮影していまして、
選手はかなり暗くつぶれています。
少し画像処理で明るく補正していますが、明暗がはっきりした絵になってとても印象的なシーンです。
左の選手の面に光があたって、面金の中の顔の表情が見える感じがいいですね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/640 ISO1250

こちらは、尚武館の高学年の小池光選手です。
太陽がかなり西に傾いて、体育館の窓からかなり黄色い光が差し込んできました。
その斜光の中での試合風景です。
小池選手の体勢が面白いです。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/320 ISO800

こちらは、大阪の強豪チーム・東陶器春風館の内橋選手です。
これから面を打とうという、まさにその一歩手前の瞬間です。
春風館さんの試合胴は、竹を組んで作られていて、とても印象的です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/640 ISO1250
ここからは中学生の試合風景です。

これは、奈良尚武館道場の高野選手(右)が面を打った瞬間です。
相手がそれを竹刀の束で受けているのですが、高野選手の竹刀は大きく曲がって変形しています。
ただ、これも一瞬を写真で切り取ってみて初めて分かる瞬間で、竹刀も何事もなかったように元に戻ってしまうほど弾力性があるということなんでしょうね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/400 ISO1250

こちらは、京東剣友会の大森選手(左)と尚武館の高野選手(右)の対戦シーンです。
大森選手が、高野選手の動きを見ながら、胴を打とうとしている瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/500 ISO1250

続いて、こちらも尚武館の中学1年生、西口選手の対戦シーンです。
引き胴を決めた直後で、西口選手の気合が写真からも伝わってきます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/400 ISO1250

こちらも同様で、尚武館の西口選手(右)と瀬田スポーツ少年団剣道部の選手との対戦シーンです。
西口選手が繰り出した胴を相手選手が竹刀で防御しようとしています。
画像を少し触って、コントラストを高くしてみましたら、左の瀬田の選手の白い道着のひだがとても印象的になりました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/800 ISO1250

こちらも尚武館の中学1年生、居場選手です。
試合コートが狭く、選手との距離が近かったため、50mmの単焦点レンズでもかなりの迫力が出ているように思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/400 ISO800

こちらも尚武館の居場選手(右)と京東剣友会の村上選手(左)の対戦シーンです。
右側の居場選手が引き面を仕掛けた瞬間です。
きれいに両足が床から離れた瞬間を止めることができました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/500 ISO1250

こちらも同じく居場選手(左)と村上選手(右)の対戦シーンです。
居場選手が小手を打ったのでしょう、その後の「どや顔」が笑えますね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/500 ISO1250

こちらも尚武館の中学2年生、沖田選手です。
試合ではなかなかここまで選手の近くには寄れないと思いますが、試合稽古ということで、会場が狭かったことも
奏功して、こちらに向かって攻めてくるような、迫力のある絵になりました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/400 ISO800

こちらも、尚武館の沖田選手(左)と京東剣友会の大森選手(右)との対戦シーンです。
沖田選手が胴を抜いた直後の絵です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.5 1/6400 ISO1250
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- 2011/03/22(火) 14:37:06|
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