6月に入り、試合が増えてきました。
この日は、夏の全国大会に向けて個人戦、団体戦の奈良県予選会が開催されました。
奈良尚武館道場の小学生団体は、昨年、一昨年と優勝していましたので、今年は三連覇を賭けて試合に臨みました。
午前中は、小学生(男女)、中学生(男女)の個人戦が行われました。
その中から、少しご紹介します。
こちらは、「この日の一枚」に選んだ写真です。

小学生女子個人の部に出場した、奈良尚武館道場の木村選手(右)と学園朝日町少年剣道クラブの蔵谷選手(左)の対戦シーンです。
右側の木村選手が、背の高い蔵谷選手に引き面を打とうとした瞬間で、木村選手の両足が宙に浮いています。
小学生の試合ということもあり、低い位置から撮影しましたので、少し見上げる感じのアングルが良かったかと思います。
残念ながら、木村選手のこの引き面は一本とはなりませんでした。
試合は延長戦までもつれ、結果、蔵谷選手が勝利し、3位入賞されました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/640 ISO1600
ここからは、中学生個人の部の試合から。

奈良尚武館道場から出場した居場選手(右)です。
きれいに面が決まった瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/640 ISO1600

こちらは、南十津川少年剣道クラブの道嶋選手(右)と奈良心剣道場の安井選手(左)の対戦シーンです。
奈良県を代表する有力選手同士の対戦は、非常に見応えがありました。
写真は、道嶋選手(右)の面を、安井選手(左)が竹刀の束で受けている瞬間で、大きく竹刀が変形しています。
試合は、奈良心剣道場の安井選手が勝利し、決勝へ駒を進めました。
安井選手は、決勝戦で対戦した同じく南十津川少年剣道クラブの三好選手にも勝利し、全国大会への出場を決めました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/500 ISO1600
こちらは、中学生女子個人の決勝戦です。

奈良尚武館道場の沖田選手(左)と鴻ノ池道場の小角選手(右)の対戦シーンです。
先週の奈良市中学校総合体育大会の団体戦準決勝・大将同士で対戦した際は、沖田選手が勝利しましたが、
この日は、延長戦の末、小角選手が見事な小手を決め、リベンジを果たしました。
写真は、ちょうど小角選手の小手が沖田選手の小手を捉える直前の瞬間です。
決勝戦で対決した2人とも揃って全国大会出場が決定しました。おめでとうございます!
全国大会でも是非頑張ってきてください。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/500 ISO1600
ここからは、午後の団体の部の試合シーンです。

こちらは、奈良二名会の杉本選手(左)が面を打ち込んでいる瞬間です。
シャッタースピードが1/160と遅くなっていますので、全体的にブレていますが、辛うじて杉本選手の面あたりにピントが来ています。
なるべくブレないようにしたいと思いますが、シャッタースピードが速すぎると動きが止まって躍動感がない写真になってしまいますので、
いつもはだいたい1/400くらいのシャッタースピードになるように、絞り(基本的に絞り優先モードを選択しています。)とISO感度を設定します。
午前中は、ちょうど良い設定だったのですが、午後からは会場のカーテンが閉められ、暗くなったので、
絞りをもう少し開けてシャッタースピードを稼ぐ必要があったのですが、忘れてそのまま撮ってたんですね。
コートを忙しく走り回りながら撮影しているので、撮影位置によって微妙に光の状況が異なるのを考慮しながら、
セッティングを調整し撮影するのは、なかなか難しいです。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/160 ISO1600

こちらも同じく奈良二名会の小谷選手(右)と修心館村本道場の水越選手(左)の対戦シーンです。
小谷選手の鮮やかな小手が決まった瞬間です。
通常、剣道の素早い技が決まった「瞬間」を肉眼で捉えることはできないのですが、カメラでその一瞬を切り取ることはできます。
ただ、実際カメラのファインダーを覗きながら、シャッターを切る際には、その瞬間が撮れたか撮れてないかを見極めることはできません。
後からモニターで確認して、撮れたか撮れてないかチェックするのですが、だいたい決定的な瞬間は撮れていないものです(笑)。
ほぼ偶然の賜物といった感じなのですが、この写真の時は、何故か確実に撮れた気がしました。
選手が技を繰り出すタイミングと、シャッターを切るタイミングがぴったり合ったので、そう思ったのでしょう。
そういう写真が撮れた時は嬉しいものです。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO1600

こちらも同じく奈良二名会の小谷選手(右)と奈良尚武館道場の小池選手(左)の対戦シーンです。
小池選手が技を出そうと動いたところを小谷選手が出小手を狙いに行っている瞬間かと思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/650 ISO1600
ここからは、中学生男子団体の決勝戦の模様です。
決勝戦は、習心館道場を破った南十津川少年剣道クラブと、奈良二名会を破った鴻ノ池道場との対戦になりました。

写真は、次鋒戦で、南十津川少年剣道クラブの西田選手(左)と鴻ノ池道場の小角選手(右)の対戦です。
小角選手が小手を打った直後の残心のシーンです。
小角選手の躍動感ある姿と、光の当たり方がきれいで、印象的な写真です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/500 ISO1600

こちらは、副将戦で、南十津川少年剣道クラブの中垣選手(左)と鴻ノ池道場の福井選手(右)です。
右側の福井選手が技を出してきたところを、中垣選手が竹刀で捌いている感じでしょうか?
試合は、南十津川少年剣道クラブが優勝、鴻ノ池道場が準優勝となりました。
素晴らしい試合を繰り広げた両者の選手の皆さんの健闘に拍手を送りたいです。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/640 ISO1600
最後は、小学生団体の準決勝戦の中のワンシーンです。
奈良尚武館道場と大和青少年文化研修道場との対戦は大将戦までもつれ、一歩リードしていた尚武館道場の大将・吉川選手(右)から
大和文化研修道場の大将・坂地選手(左)が小手を奪い、代表選となりました。

代表選は同じ大将同士の対戦となり、最後は、大和文化研修道場の坂地選手が、奈良尚武館道場の吉川選手から見事小手を奪い、
奈良尚武館道場の三連覇を阻みました。
写真は、吉川選手(右)が引き面を仕掛けたところ、坂地選手(左)が狙っていかのように見事な小手を決める直前の瞬間だったかと思います。
奈良尚武館の三連覇はなりませんでしたが、選手の子供たちは良く頑張ったと思います。
決勝へ駒を進めた大和文化研修道場は、決勝戦で奈良心剣道場と対戦し、惜しくも敗れ準優勝となりました。
両者の健闘を称えたいと思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/400 ISO1600
- 2011/06/23(木) 15:38:49|
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