久しぶりの更新です。
ほぼ1ヶ月ぶりくらいです。
例年なら、1月には奈良県十津川村での試合があるのですが、昨年秋の大雨災害の影響で大会が中止になってしまいました。
また、珍しく私も、うちの息子もインフルエンザに罹ってしまい、稽古や、出稽古にも行けなかったりと、写真を撮りに行く機会がありませんでした。
さて、この日は今年初の試合ということで、大阪の舞州アリーナという大きな体育館で開催された、「第8回 西善延杯争奪青少年選抜剣道大会」に行ってきました。
大阪の住吉川剣友会さんが主催されている大会ですが、昨年12月に杯主の西善延先生がお亡くなりになられたため、追悼大会となりました。
試合は、3人一組での勝ち抜き戦で、奈良尚武館道場からも小学生低学年、小学生高学年、中学生とそれぞれAチーム、Bチームの2チーム、合計6チームで参加しました。
まずは、「この日のマイベストショット」はこちら。

会場の一番端の第12コートで行われた、中学生の一回戦、滋賀県の八幡西清流館道場Bチームと大阪の東能勢剣道クラブの対戦シーンです。
左側が東能勢剣道クラブの田中選手、右側が八幡西清流館道場の村松選手です。
たまたま、アリーナに入ってすぐのこの12コートの隅に何気なく腰を下ろし、写真を撮り始めました。
試合を撮るのは久しぶりなので、練習のつもりで撮ったこの日の一枚目の写真でした。
右側の村松選手の面をかわし、左側の田中選手が胴を打ち込んだところで、田中選手の右足が上がり、竹刀が相手の胴を捉える直前の瞬間を
うまく切り取ることができました。
シャッタースピードが、1/640と少し早めなので、両選手の動きを止めることができています。
構図的にも、タイミング的にも、この日撮った数百枚の写真の中で一番良かったです。
久しぶりの写真撮影ということで、撮る私も気合が入っていましたし、やはり試合の序盤で、まだ集中力が高かったのでしょうね。
決勝に近づくほど、実力伯仲の良い試合がたくさんあったのですが、撮る側の集中力が息切れし、安易に連写に頼ってしまったのがいけませんね。
午後からの写真は、かなりの確率でピントが合っていないか、タイミングを逃していました。
剣道も写真も、やはり「集中力」が肝ですね(笑)。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/640 ISO1600 WB:auto
続いて、ここからは奈良尚武館道場の選手の写真を何枚か・・・。

こちらは、小学生高学年Bチームの大将・吉川選手(左側)と大阪・小曽根剣友会の大道選手(右側)の対戦シーンです。
右側の大道選手が、吉川選手の面を狙って宙を跳んでいます。
腕もきれいに伸びています。
大道選手の面に天井からの照明がうまくあたって、面金の中の表情が読み取れますね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/400 ISO1600 WB:auto
ここからは、奈良尚武館道場の中学生チームの試合を何枚か・・・。

左側の生成り道着が、奈良尚武館Aチーム・中堅の小池選手、右側が滋賀県・彦根城南剣道部Bチームの小林選手です。
小林選手の面をかわして、小池選手が胴を狙って動き出した瞬間です。
きれいに胴を打ち込んで行く小池選手の「左手の柔らかさ」が表現できたかな?、と思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO1600 WB:auto

続いて、こちらも奈良尚武館・中学生Aチームの先鋒・沖田(和)選手です。
相手選手が面を狙って前に出てきたところを、うまくかわして面を打ち込んでいる瞬間です。
相手の面を捉えた竹刀が孤を描いて大きく変形していますね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/400 ISO1600 WB:auto

こちらも再度登場の奈良尚武館・中学生Aチームの小池選手です(右側)。
相手選手越しに、小池選手が画面正面に見えていいアングルかな?と思います。
面の中の表情もきれいにうかがえますし、小池選手の竹刀がいい感じにブレて「躍動感」が表現できたかな?とも思います。
(AE優先モードで撮影していますが、自分の中ではベストなシャッタースピードと思っている「1/400」になっています。)
あとは、生成り道着の袴のひだの陰影がきれいに出ていますね。
紺道着より、白っぽい道着の方がコントラストがはっきり出るせいか、きれいに写るように思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/400 ISO1600 WB:auto

続いて、こちらは尚武館・中学生Aチーム大将の沖田(瑞)選手です。
先鋒の沖田(和)選手のお姉ちゃんです。
この日も、強豪の男子選手を相手に一歩も引けを取らず、良い試合を展開していました。
写真は、撮影している私にかなり近い位置に来たところを押えたので、アップになりました。
この日は会場も広かったので、200ミリの望遠レンズも持参していたのですが、
窓のない会場はやや暗い状態で、F値2.8の望遠レンズではシャッタースピードが1/100程度しか出ず、構えなど止まったシーンしか撮影できないので、
途中から、いつもと同じくF値1.4の50ミリ単焦点レンズに変えて撮影しました。
被写体の後ろのボケ具合は望遠レンズの方が圧倒的に良いのですが、キレのある描写力ではこの単焦点レンズの方が圧倒的に良いように思います。
沖田選手の面金の中の、緊迫感あふれる表情まではっきり読み取れますね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/400 ISO1600 WB:auto

こちらは、奈良尚武館・中学生Bチームの3人で、左から中堅の西口選手、真中が先鋒の橋本選手、右が大将の居場選手です。
試合前の緊張感溢れるシーンを撮影してみました。
単焦点レンズなので、ズームできないため、被写体に寄れるのは試合前くらいしかなく、こういった構図の写真も時々狙っています。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO1600 WB:auto

こちらは、奈良尚武館道場の中学生Bチームの大将・居場選手(左側)が胴を抜いた直後のシーンです。
面金の中の表情から、「胴~ッ!」と声が聞こえてきそうです。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/640 ISO1600 WB:auto
ここからは、奈良尚武館道場の選手以外で、この日の試合で特に印象的だった対戦を紹介してみます。
もちろん、写真がそれなりに撮れたものだけですが・・・。
(実際には、ここで紹介する対戦以外にもたくさん素晴らしい試合はあったのですが、写真の腕がついて行かずで、申し訳ありません。)

こちらは、中学生の部10コートの4回戦、コート準々決勝で、大阪の城東警察署少年剣友会さんと奈良の奈良二名会さんの対戦で、
右側が城東警察署少年剣友会の中堅・橋本選手、左が奈良二名会の大将・小谷選手です。
右側の橋本選手は、女流剣士ですが、とてもきれいで力強い剣道をされ、ここまでもとても素晴らしい試合をされていました。
写真は、左側の小谷選手が面に出るところを読んでいたかのように、巧みに胴を狙って打ち込んで行く瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/320 ISO1600 WB:auto

同じく、大阪の城東警察署少年剣友会の橋本選手(右側)と奈良二名会の小谷選手(左側)の対戦です。
今度は逆に、左側の小谷選手が橋本選手の胴を抜こうとする瞬間かと思います。
橋本選手が腕で防いで、きれいに胴を抜くことができませんでした。
写真的には、小谷選手の面にきれいにピントが合って、険しい表情が読み取れるところがいい感じです。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/400 ISO1600 WB:auto

続いて、こちらも中学生の部10コートの4回戦、コート準々決勝で、奈良県同士の対戦で、鴻ノ池道場と奈良心剣道場Aチームの対戦です。
試合は大将戦までもつれ、右側は鴻ノ池道場の小角選手、左側が奈良心剣道場の安井選手です。
写真は、安井選手の引き胴を、小角選手が竹刀で防いでいるところでしょうか?
小角選手は女流剣士ですが、全国でも活躍する強豪選手ですし、安井選手も昨年の道連個人戦準優勝の強者。
同じ奈良県勢同士ですが、この二人が直接対決するのは初めて見ました。
手に汗握る接戦でしたが、安井選手のパワーに押され、小角選手が2度の場外反則をとられ、あっけない幕切れとなりました。
小角選手の無念さももちろんですが、この対戦の行方を期待していた観客すべてが残念がった試合ではなかったかと思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/400 ISO1600 WB:auto

続いて、こちらも中学生の部10コートの準決勝、同じ奈良県勢の奈良心剣道場Aチームと習心館道場Aチームの対戦です。
この大会では、最終的に奈良心剣道場が中学生の部で優勝するのですが、その奈良心剣道場がこの日最も追い込まれたのが、この習心館道場との対戦ではなかったかと思います。
先鋒の山尾選手(習心館)と角谷選手(奈良心剣)が引き分け、次鋒戦は、習心館道場の岡本選手が、奈良心剣道場の山田選手に勝利し、
先に奈良心剣道場の大将・安井選手が登場することになりました。
その後、大将同士の戦いになり、習心館道場の塚本選手が登場しました。
制限時間の3分では決着がつかず、長い長い延長戦に突入しました。
圧倒的なパワーで押す安井選手に対し、冷静に好機を狙う塚本選手、一進一退の素晴らしい対戦になりました。
写真は、右側の奈良心剣道場の安井選手が、左側の習心館道場の塚本選手の面を狙って跳び込む瞬間です。
最後は、安井選手が小手を決め、勝利しました。(残念ながら、その瞬間を捉えることはできませんでした。)
この日見た試合の中で、一番緊迫した素晴らしい試合だったと思います。
両者の健闘を称えたいと思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.8 1/250 ISO1600 WB:auto

こちらが、その習心館道場の塚本選手。
安井選手に対して、引き面を放った直後のシーンです。
緊迫感が伝わってくる絵になったかな、と思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.8 1/250 ISO1600 WB:auto

こちらは、中学生の部、準決勝戦で、同じく奈良県勢同士の対戦で、奈良心剣道場Aチームと南十津川少年剣道クラブBチームの対戦です。
写真は奈良心剣道場の先鋒・角谷選手(左)と南十津川少年剣道クラブの大将・西田選手(右)の対戦シーンです。
角谷選手はこの日、素晴らしい試合をされ、中学生の部・準々決勝、城東警察署少年剣友会との対戦に続き、
準決勝のこの南十津川少年剣道クラブ、そして決勝の修心館村本道場(奈良県)との対戦でも見事3人抜きを達成されました。
本当に素晴らしい!
終わってみれば,中学生の部の優勝は、奈良心剣道場Aチーム、準優勝が修心館村本道場Aチーム、3位が南十津川少年剣道クラブBチーム、そして大阪の小山田源流館となり、
4強のうち3つまでが奈良県勢ということで、奈良県の中学生、特に3年生の強さが改めて証明された試合でした。
中学3年生の選手たちも、4月になれば、それぞれに新しい進路に踏み出すことになりますが、それまでの残り少ない時間で、また彼らの勇姿が見られることを楽しみにしています。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/500 ISO1600 WB:auto
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- 2012/02/20(月) 23:56:39|
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