この日は、大阪剣武館さんの創立20周年記念・少年剣道大会が、大阪府岸和田市の総合体育館で行われ、
奈良尚武館道場も参加させていただきました。
大阪府下を中心に近畿各県から、たくさんの道場が集まりました。
創立20周年でこのような大きな大会を開催され、開催を迎えるにあたり相当なご準備をされてこられた大阪剣武館さまの関係者の皆様方に、
まずは大変感謝申し上げます。
さて、この日、奈良尚武館道場では、小学生高学年は、茨城県水戸市で行われる『全国選抜少年剣道錬成大会』へ、
そして、小学生低学年Aチームは、奈良県郡山市で開催された『お城まつり剣道大会』へ出場しており、
残りの中学生団体、中学生個人、小学生低学年Bチーム、小学生個人の部で、こちらの大阪剣武館さんの大会に参加するという、
3県3会場に分かれての試合となりました。
それでは、大阪剣武館さんの記念大会での試合を振り返りながら、いくつか印象的なシーンを写真でご紹介していきますね。
まずは、「この日のマイベスト・ショット」はこちらの写真です。

「中学生2・3年生 個人の部」で出場した、奈良尚武館道場の中学2年生、小池勇選手です(右側)。
確か、三回戦での試合で、引き面を打った瞬間だったかと思います。
小池選手の竹刀が相手選手の面を捉え、そのパワーゆえ、大きく竹刀が変形しています。
写真的には、少し暗いですし、背景がごちゃごちゃしているのであまり美しくはないのですが、
決定的瞬間を捉えた!ということに加え、小池くんの道場・初優勝を記念して、この写真を「この日のマイベスト・ショット」に選んでみました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F1.8 1/640 ISO2000 WB:auto

続いて、こちらも奈良尚武館道場の小池選手(左側)で、「中学生2・3年生 個人の部」の決勝戦のワンシーンです。
今回の試合ルールでは、小中学生ともに試合時間は2分、個人戦の場合、時間内に勝敗が決しない場合は、判定となりますが、決勝戦だけは1分間の延長戦が行われます。
しかしながら、この試合、延長戦でも決着がつかず、判定となりましたが、終始攻撃の手を緩めなかった小池選手が、勝利し、優勝しました。
小池くん、優勝おめでとう!
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:auto
続いて、ここからは、「小学生1・2年生 個人の部」に出場した、奈良尚武館道場の小学2年生、若林萌恵選手の試合です。

写真は一回戦のシーンで、右側の若林選手が勢いよく相手の面を狙って跳び込んだ瞬間です。
後でスコアを見ましたら、この面は一本にはなりませんでしたが、初戦から気合いが入っていました。
萌恵ちゃんの気合いが、この日出場していた他のメンバーにも乗り移って、この後の快進撃につながりました!
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO2000 WB:3330K

こちらも、先ほどの続きで、「小学生1・2年生 個人の部」の準決勝戦です。
右側が樽井一窮道場の2年生、岡野選手、左側(後ろ向きですが。)が奈良尚武館の若林選手です。
両者一歩も譲らない良い試合でしたが、右側の岡野選手の面が決まり、岡野選手が決勝へ駒を進めました。
若林選手は、惜しくも3位となりましたが、よく頑張っていました。
萌恵ちゃん、3位入賞、おめでとう!
確か、萌恵ちゃんにとっては、初めての入賞だったんじゃないでしょうか?
ちなみに、決勝戦へ進んだ樽井一窮道場の岡野選手は、決勝でも勝利し、見事優勝されました。
おめでとうございます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO1600 WB:auto
続いて、ここからは、「中学生団体の部」(本大会では3人戦でした。)から、いくつか印象的だった写真を紹介してみます。
(第5コートの試合が中心です。)

こちらは、一回戦、大阪つばさ剣道クラブさんと大阪静思館さんの対戦で、中堅戦。
写真右側は、大阪つばさ剣道クラブの出口選手です。
出口選手が相手選手の胴を抜いていく瞬間で、まさに竹刀が胴を捉える直前です。
まだ、相手選手の胴に当たっていないのに、竹刀は大きくしなって見えます。
竹刀が空を切る、その風圧のためでしょうか?
決して肉眼では見えない瞬間ですが、写真として時間を止めてみて、まさかこんな風に見えるとは思いませんでした。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F1.8 1/500 ISO2000 WB:auto

続いてこちらは、今回の大会の主催者である大阪剣武館Aチームの西村仁志選手(パンフレットより)です(右側)。
その西村選手が、相手の面?小手?(視線は小手っぽいですね。)を狙って跳び込む瞬間でしょうか?
確か、西村選手は、「中学生1年生 個人の部」で優勝されていたと思います。
とてもきれいな剣道をされていました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:auto

続いて、こちらも二回戦、大阪剣武館Aチームと奈良誠心館さんとの対戦で、中堅戦です。
右側が奈良誠心館の中村選手、左側後ろ向きが西村榛夏選手(パンフレットより)かと思います。
両者相い面の瞬間ですが、斜め上を向いた右側の中村選手に、天井からの照明があたって、面の中の表情が良く見えます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:auto

こちらは、二回戦、和歌山の広川少年剣道教室さんと寝屋川警察少年剣道推進会さんとの対戦で、先鋒戦です。
左側の広川少年剣道教室の沖選手が、右側の寝屋川・岩永選手の胴を狙って打ち込んでいく瞬間です。
アングル的に、沖選手の竹刀が身体に隠れてしまって見えないのが残念です。
連写してこの直後のカットが撮れれば良かったのですが、剣道の技の早さは尋常ではないので、連写しても竹刀が胴を捉える瞬間を切る取るのは難しいです。
(今まで、連写していい瞬間が撮れたことはありません:汗)
あと、広川少年剣道教室さんのオレンジ色の胴が、紺色の胴着と美しいコントラストをみせています。
剣道は防具や胴着が紺色一色で、コントラストがなく、被写体として目立ちにくいのですが、
はっきりとした色合いの胴は、写真的にも美しいですし、カメラのオートフォーカスも合わせやすいというメリットがあります。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:auto

こちらは、二回戦、奈良西少年剣道クラブさんと大阪静思館さんとの対戦で、先鋒戦です。
右側が奈良西の仲西選手、左側が静思館の吉川選手かと思います。
こちらも両者相い面の瞬間ですが、迫力のある絵になりました。
この写真で見ると、竹刀は右側の仲西選手の方が先に相手選手の面を捉えているように見えますが、
体勢的には、左の吉川選手の方に分がありそうにも見えます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:auto

続いて、こちらは大会主催者の大阪剣武館Bチームの板谷選手です(右側)。
低い位置から見上げるようなアングルで、迫力がある絵になっているかと思います。
こちらも相い面ですが、写真で見ると、右側の板谷選手の面が先に相手の面を捉えそうです。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:auto

続いて、こちらは三回戦、大阪静思館さんと大阪剣武館Bチームとの対戦で、中堅戦です。
左側の静思館の市川選手が豪快な面を打ち込んでいる瞬間です。
ちょうどカメラの方に向かって来るアングルで、3D映画のように竹刀が画面から飛び出してくるような、とても迫力のある絵になりました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:auto

こちらの写真も同じ対戦で、右側が静思館の市川選手、左側が剣武館の河野選手です。
両者相い面の瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:auto
さて、ここからは、奈良尚武館道場の中学生団体(3人戦)の試合を振り返ってみます。
この日も先週の和歌山での大会(紀の国剣道新人優勝大会)に引き続いて、とても良い試合をしてくれました。
先鋒は、中学1年生の生嶌選手、中堅が中学2年生の居場選手、大将が同じく中学2年生の沖田選手です。
この大会では、試合時間は2分間と短く、引き分けになりやすいのですが、
勝ち数、勝ち本数が同点の場合、最初に引き分けた選手同士が代表戦を行うルールになっていました。
このあたりのルールが、この後の試合の行方に大きな影響を与えたように思います。

こちらは、一回戦、大阪の樽井一窮道場さんとの対戦で、中堅戦、右側が尚武館の居場選手です。
居場選手がうまく相手をかわし、胴を抜く瞬間です。
写真的には、シャッターを切るタイミングは良かったのですが、足下がフレームアウトして切れてしまったのが残念です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:auto

こちらは二回戦、福島警察少年剣道推進会さんとの対戦で、大将戦です。
右側が尚武館の沖田選手です。
相手選手が出てきたところを、うまく出小手を決めた瞬間だったかと思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/640 ISO2000 WB:auto

こちらは三回戦、大阪剣武館Eチームさんとの対戦で、中堅戦です。
右側が尚武館の居場選手で、相手選手の面を狙って大きく跳び込んだ瞬間を捉えました。
アングルもタイミングも良い感じですし、ピントもきれいに合って、背景も比較的すっきりしているのですが、
居場選手の竹刀の切先が相手選手の面で隠れて見えないのが残念です。
確か、この面は決まったと思うのですが、竹刀の先が面に当たったところが見えないと、写真的に「決まった感」がないですね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:auto

こちらは、準々決勝、本大会主催の大阪剣武館さんの中学生Aチーム、まさに大本命チームとの対戦です。
先鋒、中堅、大将と3人ともが引き分けとなり、代表戦となりました。
本大会のルールに従い、最初に引き分けた先鋒同士の対決になりました。
写真右側が尚武館の生嶌選手、左側が剣武館の西村選手です。
パンフレットを見ると、両者とも中学1年生。
剣武館の西村選手は、「中学1年生 個人の部」で優勝されており、勢いがありました。
代表戦も接戦となり、一進一退のいい試合でしたが、最後は尚武館の生嶌選手が見事な小手を決めて勝利しました。
(残念ながら、その見事な事を小手を写真で捉えることができませんでした:泣)
生嶌選手の頑張りで、尚武館チームは準決勝に駒を進めることができました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:auto

続いて、準決勝戦(コート決勝戦)は、和歌山の強豪・広川少年剣道教室さんとの対戦となりました。
尚武館の先鋒・生嶌選手が一本負け、中堅の居場選手は、一本取った後、一本返され、その後、何とかもう一本取り返し、勝利しました。
写真は大将戦で、右側が尚武館の沖田選手です。
引き分け以上で勝利ですが、沖田選手が、中盤、見事な小手を決めました。
写真は、その小手を決めた直後のシーンです。
厳しい準決勝戦を何とか制し、いよいよ次は決勝戦です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:auto
先週の和歌山での大会(紀の国剣道新人優勝大会)に続いて、奈良尚武館の中学生チームは、2週連続で決勝戦に進むことができました。
先週の試合では、決勝の相手は京都太秦さんでしたが、今回の決勝の相手チームも、強豪の大阪・三劔会さんです。
パンフレットを見ますと、三劔会さんには、3人のうち2人が中学3年生で、先鋒の1年生の岩間選手も含め猛者揃いです。
選手は、胸を借りるつもりで試合に臨んだと思います。

尚武館・先鋒の生嶌選手が、三劔会の先鋒・岩間選手に試合時間終了ギリギリのところで面を取られ惜しくも敗退しました。
続いて、この写真の中堅戦、右側が尚武館の居場選手、左側が三劔会の森田選手です。
写真は、森田選手が前に来るところをうまくかわして、居場選手が小手を捉える直前のシーンです。
この小手以外にもう一本、居場選手が森田選手から小手を奪い、2本勝ちし、形勢逆転しました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:auto

続いて、こちらは大将戦。
右側が三劔会の岡本選手、左側が尚武館の沖田選手です。
3人戦で試合時間が2分と短いため、本数で負けている三劔会の岡本選手は圧倒的なパワーで前に前に出てきます。
そして、ついに岡本選手が沖田選手から面を決めました。
またまた形勢逆転です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/640 ISO2000 WB:auto

その後、沖田選手の猛攻撃が始まりましたが、なかなか一本を決められず、試合時間も残り少なくなり、敗戦の色が濃厚になってきました。
そして、「奇跡」が起こりました!
混戦の中から、沖田選手が岡本選手から見事な面を決めたのです!
それとほぼ同時くらいで、試合終了の笛が鳴りました。
まさに、「奇跡の一撃」です。
会場は、一瞬シーンと静まり返ったように思います。
その後、歓声とため息が溢れたように記憶しています。
大将戦を引き分けに持ち込んだことで、一勝一敗一分け、本数差で奈良尚武館道場が勝利し、優勝となりました!
いや~、とてもいい試合でした。
いろいろなプレッシャーの中戦った、大将の両選手ならびに、両チームのメンバーの健闘を称えたいと思います。
尚武館の選手の皆、優勝おめでとう!
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:auto

閉会式終了後、今回参加した尚武館のメンバー全員で記念写真を撮影しました。
(写真後列左端は、この日監督をして下さった天野加奈子先生です。)
「小学生1・2年生 個人の部」で3位入賞した、若林萌恵ちゃん(前列、左端)おめでとう!
「中学生2・3年生 個人の部」で見事優勝した、小池勇くん(前列、右から2番目)おめでとう!
そして、「中学生団体の部」で優勝した、生嶌甚くん、居場かずなくん、沖田かずまくん(前列中央)おめでとう!
大阪剣武館さん創立20周年の記念大会で、このような成績を残せて良かったです。
立派なトロフィーとメダルに、たくさんの賞状もいただきました。
ありがとうございました!
中学生団体の優勝チームは、雑誌『剣道日本』さんにも写真を載せていただけるそうです。
今から楽しみです(笑)
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F3.2 1/200 ISO1250 WB:auto
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- 2012/03/26(月) 07:41:32|
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