やってきました、剣道の聖地・日本武道館!
3年前、息子が小学校6年生の時に出場した同じ大会の時以来です。
県大会を勝ち抜いて掴んだこの大会への出場権、先日亡くなった家内が応援に来るのを最後の楽しみにしていた大会でもあり、
息子にとっては、中学校3年・引退前の最後の全国大会ということもあり、いろんな思いが詰まった大会です。
前回来た時は、聖地・日本武道館の魅力に取り付かれて、興奮しながら撮影した記憶がありますが、
今回は、前回の反省も踏まえて、準備をして撮影に臨みました。
日本武道館での試合風景を撮影するのは難しいため、どちらかというと試合の写真というより、会場の雰囲気を伝えられるような写真を撮りたいと思っていました。
なので、建築空間の撮影用に持っているワイド端8ミリの超広角レンズと、手ブレしないように今回は三脚を持参しました。

こちらの写真は、開会式で選手が整列したところを2階観客席からすり鉢状になった会場全体を見下ろした1枚です。
場内アナウンスによりますと、この日の参加団体は476団体ということで、全国で予選を勝ち抜いて来た強豪が、この地に集いました。
暗い会場で、絞りを絞り込んで撮影していますので、シャッタースピードは1/30。
普通に撮れば手ブレしてしまいますので、三脚を使って撮影しましたので、画面の隅の方まできれいに撮影できたかな?と思っています。
それにしても超広角の8ミリのレンズの威力は絶大です。
Nikon D300
SIGMA 8-16mm F/4.5-5.6G 8mm
F8 1/30 ISO1000 WB:auto

こちらは、日本武道館の天井(天蓋)です。
全日本剣道道場連盟のホームページのトップページに、日本武道館の天井の写真が載っていましたので、
それを真似て撮影してみました。
UFOを下から見上げたようなデザインですね。
複雑な意匠の天井ですが、照明計画と相まって、この天井のデザインが秀逸で素晴らしいなぁといつも思います。
Nikon D300
Nikkor VR 18-200mm F/3.5-5.6G 18mm
F10 1/25 ISO400 WB:4760K

こちらは開会式で整列した選手の皆さんを前から見たところです。
アリーナを埋め尽くす選手の数の多さに圧倒されます。
Nikon D300
SIGMA 8-16mm F/4.5-5.6G 9mm
F8 1/80 ISO1600 WB:auto

整列する選手の中にひときわ目立つ(笑)、生成りの道着にエンジ色に金文字の鉢巻き姿の奈良尚武館道場の選手の面々。
このメンバーで戦える最後の試合です。
気合いが入っているはずです!
Nikon D300
SIGMA APO 70-200mm F/2.8 200mm
F4.5 1/200 ISO1600 WB:auto

こちらは、開会式直後に行われた演武のシーンです。
ちょうど3年前、全日本剣道連盟の剣道写真コンテストで入選した写真と同じテーマで再撮影してみました。
前回は、三脚を持たずに手持ちで撮影したので、手ブレを起こしてしまって残念な内容でしたが、
今回は三脚持参で撮影しましたので、前回よりはましかな、と思います。
いくつかのアングルで試してみましたが、やはりこのテーマ、このアングルが日本武道館らしいかな、と思います。
斬新なテーマで撮影してみようと意気込んでやってきましたが、なかなか難しかったです。
Nikon D300
SIGMA 8-16mm F/4.5-5.6G 9mm
F7.1 1/125 ISO1600 WB:auto
さて、ここからは試合の写真を何枚か紹介して行きます。
同行されたお母さんたちが夜中から場所取りのために並んで下さいまして、1階観客席の2列目の良い席を確保してくださいました。
望遠レンズを使って撮影しましたが、暗い会場で、選手や審判の先生が重なり、なかなかシャッターチャンスは訪れませんでしたが、
こちらの写真を「この日のマイベスト・ショット」に選びました。

こちらは、開会式後に行われました全日本選抜少年剣道個人錬成大会で、中学生個人の部の準決勝戦だったかと思います。
右側が、和歌山県代表の砂川少年剣友会の加納選手です。
加納選手が見事な面を決めた瞬間を幸運にも捉えることができました。
加納選手は、この試合に勝利し決勝戦へ駒を進めました。
Nikon D300
SIGMA APO 70-200mm F/2.8 92mm
F2.8 1/400 ISO2500 WB:ナトリウム灯混合光

続いて、こちらは中学生個人の部の決勝戦、武道館の天井照明が一層明るく点灯され、会場のボルテージが上がりました。
右側が大阪府代表の東陶器春風館の内橋選手、左側が和歌山県代表の砂川少年剣友会の加納選手です。
関西勢同士の対戦となりました。
右側の東陶器春風館の内橋選手は、中学2年生と聞きました。
全国から選ばれた幾多の強豪を倒して立つ、決勝の舞台。
本当に素晴らしい試合を展開されました。
試合は、東陶器春風館の内橋選手が2本勝ちされ、見事優勝されました。おめでとうございます!
写真は、確か2本目の胴を決められた瞬間だったかと思います。
両者の健闘を称え、拍手を送ります。
Nikon D300
SIGMA APO 70-200mm F/2.8 160mm
F2.8 1/800 ISO1250 WB:ナトリウム灯混合光

こちらは、奈良尚武館道場のメンバー。
尚武館OGで、この春、早稲田大学に進学された畝尾奈波ちゃん(右端)も応援に駆け付けてくれました。
試合の方はまさかの一回戦敗退という残念な結果に終わってしまいました。
試合後、武道館恒例の記念撮影をプロのカメラマンさんにお願いしました。
その横で私もしっかり撮影させてもらいました(笑)。
Nikon D300
Nikkor VR 18-200mm F/3.5-5.6G 28mm
F10 1/1250 ISO400 WB:auto

こちらは、第13コート、愛知県の千代が丘剣道教室さんと福井県の新風館愛宕坂道場さんとの対戦で、中堅戦。
右側の千代が丘剣道教室の山田選手が、見事な出小手を決められた瞬間です。
観客席からの撮影は、被写体との距離が大きいですし、斜めからの見下ろしのアングルになるため、なかなか難しかったです。
かなりの枚数撮影してみましたが、ほとんど良い写真は撮れませんでした。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO1250 WB:電球色蛍光灯
ここからは、中学生団体の部の準決勝以上の対戦を取材させてもらっての写真を何枚かご紹介してみます。
こちらは準々決勝戦、13コートを勝ち上がった大阪府の小曽根剣友会さんと16コートを勝ち上がった東京都の昭島中央剣友会さんとの対戦です。
この日見た中では、最も激戦だった試合ではないかと思います。

写真は次鋒戦、右側が小曽根剣友会の三又選手、左側(後ろ向き)が昭島中央剣友会の大野選手かと思います。
左側の昭島の大野選手の竹刀が、右側の三又選手の小手を捉えたように見えます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/640 ISO2500 WB:電球色蛍光灯

こちらも同じ対戦で中堅戦。
右側の小曽根剣友会の寺本選手が面に跳び込んだ瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2500 WB:電球色蛍光灯

こちらも同じ対戦で副将戦、左側が小曽根剣友会の落合選手です。
落合選手が面に跳び込む瞬間でしょうか?
落合選手は女子選手でしたが、男子選手に負ずとも劣らない力強い試合をされていて、とても印象的でした。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2500 WB:電球色蛍光灯

こちらは、この日最も印象的だった試合です。(もちろん私個人の感想ですが。)
小曽根剣友会さんと昭島中央剣友会さんとの対戦は、代表戦にもつれ込みました。
小曽根剣友会さんは大将の藤嶋選手、昭島中央剣友会さんは中堅の新名選手が代表戦を戦うことになりました。
試合は、長い長い対戦になりましたが、両者集中力を切らすことなく、精一杯の試合をされました。
こちらは、左側の昭島の新名選手が逆胴を打った直後の瞬間かと思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:電球色蛍光灯

同じ対戦で、右側が昭島の新名選手、左側が小曽根の藤嶋選手です。
右側の新名選手が面に跳び込む瞬間でしょうか?
激しい動きのためか、新名選手の面ひもが踊っているように見えます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:電球色蛍光灯

こちらも同じ対戦で、左側(後ろ向き)の昭島の新名選手が、右側の小曽根・藤嶋選手に面を打ち込んだ瞬間です。
残念ながら、この面は一本にはなりませんでした。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:電球色蛍光灯

こちらも同じ対戦で、勝負を決めた瞬間です。
手前の昭島中央剣友会の新名選手が、見事に抜き胴を決めました。
おそらく15分以上も戦っていたと思われる代表戦を、昭島中央剣友会の新名選手が制し、見事準決勝戦へ駒を進められました。
敗れた小曽根剣友会の藤嶋選手も見事な戦いでした。
両者の健闘に、会場からは惜しみない拍手が送られました。
敗れた小曽根剣友会さんもベスト8入賞、おめでとうございました!
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/500 ISO2000 WB:電球色蛍光灯
ここからは準決勝戦、東京都の昭島中央剣友会さんと高知県の明徳さんとの対戦から何枚か。

まずは先鋒戦、右側の昭島中央剣友会の中嶋選手が小手を狙って跳び込んだ瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO2000 WB:電球色蛍光灯

こちらは同じ対戦の次鋒戦、右側が明徳の山﨑選手です。
激しい打ち合いの中の瞬間でしょうか?
面金の中に、山﨑選手の表情がうかがえます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO2000 WB:電球色蛍光灯

こちらも同じ対戦の副将戦。
右側が昭島の永井選手、左側が明徳の住選手です。
左側の明徳の住選手が上体を大きく仰け反って、永井選手の攻撃をかわしています。
試合は、昭島中央剣友会さんが勝利し、決勝へと駒を進められました。
敗れた明徳さんは第3位、おめでとうございます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO2000 WB:電球色蛍光灯
ここからは決勝戦のシーンを何枚か・・・.
全国から選ばれた強豪を倒し、決勝戦へ進出したのは、東京都の東松舘道場さんと同じく東京都の昭島中央剣友会さん。
いちに会も掲示板を読みましたら、昨年の決勝戦も今年と同じカード、東京勢同士の対戦となりました。
関西にいると、関東の道場さんの試合を見る機会はあまりないので、最高峰の舞台で対戦するこの強豪同士の対戦を見れるのは、とてもラッキーでした。

写真は次鋒戦、右側が東松舘の綾部選手、左側が昭島の大野選手です。
先鋒戦は昭島中央剣友会さんが一本勝ちしましたが、次鋒戦では東松舘の綾部選手が面を決め、一本勝ち。
タイスコアに戻しました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/640 ISO1000 WB:電球色蛍光灯

こちらは中堅戦、右側が昭島の新名選手、左側が東松舘の中島選手です。
右側の新名選手が小手を打った直後でしょうか?
面金の中にうかがえる新名選手の表情から、気合いが伝わってきます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/500 ISO1000 WB:電球色蛍光灯

こちらも同じ中堅戦で、左側が昭島の新名選手で、面を狙って跳び込んだ瞬間です。
この対戦では、両者一本づつ取って引き分けとなりました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/500 ISO1000 WB:電球色蛍光灯

こちらは副将戦。
右側が東松舘の吉村選手、左側が昭島の永井選手です。
一進一退の接戦は、とても見応えがありました。
勝負は、東松舘の吉村選手が一本勝ちを納め、残る大将戦へとつなぎました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/500 ISO1000 WB:電球色蛍光灯

こちらは、大将戦。
右側が東松舘の野稲選手、左側(後ろ向き)が昭島の宇津木選手です。
写真では、東松舘の野稲選手の竹刀が、昭島の宇津木選手の面を捉えているように見えますが、この面は一本にはなりませんでした。
試合は引き分けとなり、勝利数で上回った東松舘道場が見事優勝されました!
おめでとうございます!
本当に素晴らしい対戦を見せていただきました。
両道場の選手の皆さんの健闘に拍手を送ります。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/640 ISO1000 WB:電球色蛍光灯
- 2012/08/04(土) 13:04:07|
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