この日は、前日の習心館道場剣道大会に続き、奈良市中央武道場にて、記念すべき第1回 まほろばふれあい剣道交流大会が開催されました。
剣道の裾野を広げるべく、一般の先生方が出場される大会です。
奈良尚武館道場からも多数の一般の先生方が出場されましたので、撮影にうかがわせていただきました。
一般の先生方だけの大会でしたので、出場選手の皆さんも小中学生の大会に比べると少なく、会場もすいていましたので、
厚かましく会場に入らせていただいて、撮影させていただきました。
この日もたくさんの写真を撮らせていただいたのですが、その中から「この日のマイベスト・ショット」はこちら。

一般男子・60歳以下の部で出場された、奈良尚武館道場の木村先生(左側)です。
長身の木村先生が豪快に面に跳び込む瞬間で、迫力のあるアングルでうまく撮れたかな、と思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/500 ISO2000 WB:2780K

続いて、こちらも同じく奈良尚武館道場の栃原先生(左側)です。
ちょうど相い面の瞬間で、かなり近いところで撮影できたので、面金の中の表情まではっきり描写できたかな、と思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO2000 WB:2780K

こちらも奈良尚武館道場の松村先生(左側)です。
上段の構えから、左手一本で竹刀を振り下ろし、相手の面を狙って打ち込まれる瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO2000 WB:2780K

こちらも奈良尚武館道場の島本先生(右側)で、面を狙って跳び込まれた瞬間です
ただ、私の撮影ポジションが悪く、かなり遠い場所での対戦になり、主役の被写体が小さくなってしまいました。
トリミングで、多少寄ってみましたが、解像度の面でも少し悔やまれます。
やはり、被写体に肉薄しなければ、なかなか良い写真は撮れませんね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:2780K

こちらも、奈良尚武館道場の山本先生(右側)です。
相手の先生に面を打ち込まれている瞬間の写真になってしまい、申し訳ありません!
何枚かこの試合のシーンを撮影したのですが、なかなかいい瞬間の写真がなく、このセレクトになってしまいました。
写真的なコメントとしては、この試合の時までは、会場内の暗幕は開いていたのですが、
まぶしく試合の妨げになるということで、会場内の窓に暗幕が引かれ、会場は一気に暗くなってしまいました。
撮影する側としては、非常に厳しくなります。
この写真のように、暗幕が開いていても、ISO感度は1250と高めの設定なのですが、暗幕が引かれ光量が少なくなると、
理想的なシャッタースピード1/400を確保するために、他の写真ではISO感度を2000にまで上げ、絞りもF2.5→F2.2と一段分、開放側へシフトしました。
その分、解像度が悪くなったり、ピントが甘くなったりしてしまいます。
やはり、動きの速い室内競技を撮影するのは、なかなか難しいですね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.5 1/400 ISO1250 WB:3570K

こちらも奈良尚武館道場の藤田先生(右側)です。
面を狙って跳び込まれた瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO2000 WB:2780K

続いてこちらも、奈良尚武館道場の油田先生(左側)です。
竹刀のブレが緊迫感のある試合の雰囲気を醸し出しているかと思いますが、少しピントが甘くなってしまっているのが残念です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/500 ISO2000 WB:2780K

こちらも、奈良尚武館道場の八ツ本先生(右側)です。
ちょうど、相手選手の面を狙って跳び込んだ瞬間で、構図的には竹刀の位置などいい感じなのですが、
主題となる被写体をもう少し大きく撮れれば迫力の絵になったんですが、残念です。
早いシャッタースピードを確保するために、明るい単焦点レンズ(F1.4、50ミリ)を使っているのですが、
単焦点レンズ故に、ズームで近づくことができず、被写体の選手が、こちら側に近づいてくれるのを待つしかないのです。
なので、いつもレンズのファインダーを覗きながら、「もう少しこっちに押し込んでくれないかな」とか、
「こっちを向いて欲しいなぁ」とか思っています(笑)。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/640 ISO2000 WB:2780K

こちらの写真も、奈良尚武館道場の安藤先生(右側)です。
試合中、何枚も撮影したのですが、なかなか良いアングルと良いタイミングの写真が撮れず、動きのない構えの写真となってしまいました。
剣道では、打ちだけでなく、緊張感のある間合いも見所だと思いますが、静止画の写真ではなかなかその緊張感を表現することが難しいです。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/500 ISO2000 WB:2780K

こちらは、冒頭にご紹介しました、奈良尚武館道場の木村先生(右側)が、見事な面を決められた瞬間です。
少しブレてしまいましたが、竹刀が相手選手の面を捉えるまさにその直前を捉えることができました。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/200 ISO2000 WB:2780K

こちらは、60歳以上の部で出場されました、奈良尚武館道場の古田先生(左側)です。
剣道は、歳をとっても続けられるとても素晴らしいスポーツだと思いますが、60歳以上の部といえど、
出場された先生方の鋭い技には、とても感心しました。
写真は、古田先生が見事な面を決め、会場を沸かせた瞬間です。
奈良尚武館道場の先生方の試合の写真紹介は以上です。
今回出場された中で、都筑先生の試合風景だけ、他の先生の試合とかぶってしまい、撮影することができませんでした。
都筑先生、申し訳ありません!
是非、次の機会にはいい瞬間を狙いますので、今回はご勘弁を。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/500 ISO2000 WB:2780K
ここからは、奈良尚武館道場の先生方以外にも、たくさん撮影させていただいた中から、いくつかいい感じで撮れた写真を紹介してみます。

こちらは、辰巳先生(右側)です。
相手の小手をかわして、面を狙いに行く瞬間でしょうか?
面の中の表情までうかがえ、いい感じに撮れた一枚です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/320 ISO2000 WB:2780K

こちらは、興譲館の木南先生(左側)です。
面を狙って跳び込まれた瞬間です。
竹刀と腕がきれいに伸びて美しいアングルかなと思います。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO2000 WB:2780K

こちらは、松本先生(右側)です。
ほぼ真正面からのアングルです
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/500 ISO2000 WB:2780K

こちらは、天理の永井先生(右側)です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/250 ISO2000 WB:2780K

続いて、こちらは京東剣友会の東畑先生(右側)が見事な面を決められた瞬間だったかと思います。
東畑先生の竹刀が、相手選手の面に当たった瞬間を幸運にも捉えることができました。
ただ、少し残念なのは、ピントが右側の東畑先生ではなく、左側の選手の方に合ってしまいました。
私が剣道の写真を撮る場合、ピントは手動で合わせているのですが、向かい合った状態のアングルになった際には、
どちらかの選手にピントを合わせに行きます。
そのピントを合わせて側の選手が技を決めると、きれいにピントが合うことが多いのですが、
反対側の選手が技を決めた場合、わずかな距離の差でピントがずれることが多いです。
なので、対戦の状況をファインダーで覗きながら、どちらが技を出しそうかヤマを張ってピントを合わせに行っています。
ちなみに、東畑先生は、60歳以下の部で見事優勝されました!
おめでとうございます!
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:2780K

こちらも同じく60歳以下の部の決勝戦のワンシーン。
右側は、桜井の間部先生です。
ほぼ真正面からのアングルですが、間部先生が面を狙って跳び込まれた瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/640 ISO2000 WB:2780K

続いてこちらは、女子3段以下の部で出場された、柳生の柳先生(左側)です。
柳先生の見事な面が相手選手の面を捉えた瞬間です。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.2 1/400 ISO2000 WB:2780K

続いてこちらは、女子4・5段の部で出場された、京東剣友会の池上先生(左側)です。
美しい体勢で面に跳び込まれた瞬間です。
池上先生は、この女子4・5段の部で、見事優勝されました!
おめでとうございます。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:2780K

こちらも、女子4・5段の部で出場されました東登美ヶ丘の谷先生(右側)です。
ほぼ真横からのアングルですが、美しい体勢ですね。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2 1/400 ISO2000 WB:2780K

閉会式後に、奈良尚武館道場の皆さんの記念撮影をしました。
試合に出場された先生方を囲み、応援に駆けつけられた先生方も交え、皆さん笑顔です。
このあと、皆さんで打ち上げの飲み会に行かれたそうです。
剣道を通じての交流、いいですね〜(笑)。
Nikon D300
SIGMA 50mm F/1.4
F2.8 1/250 ISO2000 WB:2780K
スポンサーサイト
- 2012/11/05(月) 17:47:57|
- 試合
-
| トラックバック:0
-
| コメント:10
<<
2013年3月2日 奈良尚武館道場・通常稽古 at 富雄中学校・体育館 |
ホーム |
2012年11月3日 第52回 習心館道場剣道大会 at 奈良市・中央武道場>>
はじめまして! FC2の足跡からお邪魔しましたメアリーと申します。
剣道の写真、とってもかっこいいです!
実は、普段 花の写真ばっかり撮っているのに
15日に息子の剣道(高校の部活)の納会で
カメラ担当になってしまいました><
娘のバレエは、決めポーズのタイミングがわかっているので なんとか動く被写体でも撮れていますが
剣道は、いつどう動くかわからないし、
とっても動きが早いので難しいですよねぇwww
写真データを見ながら なるほど~と思ったのですが
単焦点レンズで取るとよいのですねぇ!
60ミリ・マクロとかも単焦点レンズですけど
これでいいでしょうか?(ど素人でスミマセン><)
あと、モードはスピード優先モード(Tモード?)
ですよね?
あと、ひで様は これほどの迫力のある写真を
一箇所から取られているのでしょうか?
礼を重んじる剣道…試合コートのまわりを
ウロチョロしていいのかしら?!とか
今から緊張していますwwwww
初めての訪問で 色いろ質問してしまって
スミマセン(汗) よかったら、色いろ教えて
いただけると助かります。
- 2012/12/04(火) 20:29:39 |
- URL |
- メアリー #-
- [ 編集 ]
メアリーさん、コメント、ありがとうございます!
ご返事が遅くなってしまい、スミマセン。
私のブログ見ていただきましてありがとうございます。
私の剣道の写真はあくまでも我流なので、今のやり方が正しいのかは?ではありますが、
プロのスポーツカメラマンではない私が、今持っている機材が撮影できる方法としては、ベストではないかな?とは思っています。
最初は200ミリくらいの望遠レンズを使って撮影をしていた時期もあるのですが、プロが持っているような高感度でもちゃんと撮れるカメラでない場合、
F2.8くらいの望遠レンズでは、シャッタースピードが稼げないので、動きのない構えの写真ばかりになってしまいます。
最近発売されているセミプロ一眼カメラでは、高感度もかなり改善されているようなので、望遠レンズでも大丈夫かもしれませんが、実際に試していないので、そのあたりは良く分かりません。
一般的な一眼レフカメラでは、やはりシャッタースピードを稼ぐためにも、明るい(F1.4 くらい)の単焦点レンズの方が確実かなと思います。
私も詳しくは分からないですが、単焦点のマクロレンズでも問題はないかと思いますが、オートフォーカス(AF)の精度とスピードは求められます。
私も、いくつかレンズを購入して試しましたが、AFが遅いレンズは、動きの速い剣道の写真では全く役に立たなかったです。
植物や花の写真をメインで撮っておられると、じっくりフォーカスを狙えますが、剣道ではそうならないので、マクロレンズでも、AFの速さだけはチェックしておかれた方が良いかと思います。
あと、私の場合、撮影モードは、シャッタースピード優先ではなく、絞り優先で撮影しています。
意外に思われるかもしれないのですが、単焦点レンズで撮影する際、開放側で撮影すると、
シャッタースピードは稼げるものの、ピント合わせがシビアになるため、結果として甘くなったりしますし、
剣道の場合、主体となる(狙っている)方の選手と対戦相手と、カメラからの距離が異なるので、
開放側で撮影すると、ピントの合っていない方の選手がかなりボケてしまうので、違和感が出てしまいます。
なるべく両方の選手にピントが合うようにしたいのですが、フェンシングとかのように動きが直線的でなく、
両者とも激しく動き回るので、両者にピントを合わすのは至難の業です。
そんなこともあり、開放から数段絞って撮影しています。
絞りをコントロールするために、撮影モードは「絞り優先」ということになります。
また、シャッタースピードについてですが、速い方が良いということではなく、ブログにも時々書いていますが、私の経験値では、1/400くらいが、剣道を撮るにはベストかなと思っています。
あまり早いシャッタースピードだと、竹刀も完全に止まって、動きも迫力もない写真になってしまいます。
なので、ちょうど竹刀がいい感じにブレて、でも身体は止まっているように見える1/400くらいのシャッタースピードを目安にしています。
(もちろん、小学生と高校生とかでは技のスピードが違うので、高校生とかであれば、1/500くらいを目安にしても良いかもしれません。)
あとは、撮影は連写ではなく、一発狙いです。
時々連写することもありますが、連写で良い瞬間が撮れたことはほとんどありません。
ファインダーをのぞきながら、両者の動きを読み、技を出すタイミングで一発で狙います。
その方がいい瞬間が撮れる確率が高いです。
なので、選手同様、撮影する側も試合中、ずっと緊張しながら、まるで自分が試合をしているかのように、技を繰り出すタイミングを待っています。
なので、肩は凝るし、いつも歯を噛みしめていますので、しんどいです(笑)
あと、ご質問にありました撮影場所ですが、これは非常に重要です。
単焦点レンズで、被写体に寄れないので、場所取りがいい写真を撮れるかどうかの一番のポイントになるかも知れません。
2階の観覧席からしか撮影できない場合は、単焦点レンズではどうしようもないので、その時はあきらめて、望遠レンズで、主に構えなどの動きが止まったようなシーンを狙うことになります。
アリーナ(試合会場)に降りられる場合、できれば、四角いコートの主審側のどちらかの角に陣取ることが多いです。
剣道では、選手も激しく動きますが、それに合わせて審判の先生も動きますので、副審側のコーナーだと、
カメラの視界に審判の先生がかぶることが多く、シャッターチャンスを逃すことが多いです。
なので、主審側のコーナーの方がベターです。
ただ、主審側のコーナーに陣取っても、自分が撮りたい選手が良く見える側のコーナーなら良いのですが、
自分のいる方のコーナー側に撮りたい選手が来る場合は、後ろを向いていることが多いので、これまたシャッターチャンスが減ります。
なので、自分が撮りたい側の選手と反対側の(かつ主審側の)コーナーが場所取りとしてはベストということになります。
ただ、アリーナに降りられる試合はなかなかありませんし、降りれたとしても、試合会場は混雑していることがほとんどですから、ベストな陣撮りができることの方が稀です。
ベストな陣取りができなかった場合は、仕方ありませんので、撮りたい被写体がこちらを向いてくれるチャンスを待つしかありません。
しかも単焦点レンズのデメリットである、ズームができないということから、ひたすら、良いアングル、良い距離に被写体が来てくれることを待つしかないのです。
そういう意味では、運も必要かもしれませんね(笑)。
あと、試合に合わせて、結構会場を走り回っていることが多いです(笑)。
本当は、良い場所が確保できればあまり動きたくないのですが、個人戦など、撮りたい試合がいくつものコートに分かれる場合は、止むを得ず、動き回ることになります。
最近は、欲張ってたくさんのコートを回るより、一つの場所にとどまって、特定の被写体を追いかけるということではなく、その場所で行われている試合の中で、良い瞬間を狙うことにしています。
ただ、特定の被写体を撮りたいということであれば、自分が動かざるを得ないかと思います。
会場がごった返している場合は、動き回ってもあまり目立ちませんが、決勝戦などギャラリーが注目する試合になると、動くと目立つので、早めに陣取りをして、その場でずっといるようにしています。
会場がごった返している場合、大きな望遠レンズや一脚を持って歩くのは非常に邪魔になりますし、もし竹刀がレンズなどに当たってレンズが割れるようなことになったりしたら、
もちろんレンズが壊れるという自分にとっても大きな損失もありますが、割れたガラスで選手が怪我しないか、そちらの方が気になりますので、最近はめっきり一脚も持たず、カメラバックなども観覧席において、単焦点レンズをつけたカメラ一台だけ持って、アリーナに降りるようにしています。
あと、気をつけた方が良いのは、ホワイトバランスのセッティングです。
会場を動き回ることもあり、撮影する場所で微妙に光の質が異なっています。
まず、会場の照明がどんな種類のものかにより、大きく違いますし、一種類の照明でなく、いろんな種類(色温度)の照明が複合しているような会場だと特に難しいです。
私の場合、会場に着いたら、いくつかのホワイトバランスで試し撮りをして、良さそうなホワイトバランスを探しています。
最近は、蛍光灯やナトリウム灯とかのプリセットされたものを選ぶより、2940K(ケルビン)とかのように、
具体的に色温度を合わせに行った方がしっくりくるように思っています。
それでも、会場を動くごとに微妙に変わるので、そのたびに微調整しているとシャッターチャンスを逃すので、
ある程度、色温度で合わせておいて、RAWで撮影して、後から現像する際に、ホワイトバランスを微調整しています。
現像時にホワイトバランスを調整することで、ずいぶん印象は変わります。
あと、ホワイトバランスだけでなく、会場に外光(太陽光)が入ってくるのか来ないのかによってもかなり異なります。
太陽光が入る体育館の場合、かなり明るくなるので、ISO感度をあまり上げずにシャッタースピードを稼ぐことができますが、時によっては、太陽光が試合進行の妨げになるということで(審判の先生や選手の目に太陽光が入るため)、試合の途中で暗幕(カーテン)が引かれることが多々あります。
そうなると、いっぺんに会場が暗くなって、今までの設定ではシャッタースピードが遅くなってしまいます。
そうなった場合は、ISO感度を上げるか、絞りを開放側にシフトするなどの調整を行って適正なシャッタースピードになるようにしています。
また、運よくカーテンが引かれない場合でも、撮影ポジションによって、太陽光が逆光になる場合は、一番厳しいです。
被写体が黒くつぶれてしまいますので、逆光にならない場所に移動します。
先ほど書きました、審判側かつ撮影したい選手が見える側のコーナーに加え、逆光にならない場所、という新たな条件が重なり、なかなかベストな場所取りというのは難しくなります。
本当に、難しいです。
単に単焦点レンズを使えば良い写真が撮れるといった感じではなく、ISO感度、絞り値、シャッタースピード、撮影アングル(場所)、ホワイトバランスなど、いくつものパラメーター(変数、条件?)があるので、それらをうまく調整しながら撮影しています。
この辺りは、経験を重ねることで、ある程度、良い瞬間を撮れる確率は上がるのかな?と思っています。
あと、書き忘れましたが、オートフォーカスも結構難しいですね。
もちろん被写体に追随するモードを使っていますが、剣道の場合、だいたいが両者とも紺道着で、コントラストの少ない被写体で、オートフォーカスがなかなかうまく機能してくれません。
普通の人物の撮影だと、顔の目の部分に合わせることになるかと思いますが、剣道の場合、面をかぶっていますので、目はほとんど分かりません。
面の部分にAFを合わせに行くと、面は横方向の格子状になっていますので、AFが合わせにくい形状をしています。
しかも面金の部分は照明を浴びて光るので、よりAFを合わせるのが難しいように思います。
なので、私の場合、胴にAFを合わせるようにしています。
胴も多くの選手は黒いので合わせにくいのですが、中には色のついた胴をつけている選手もいますので、そういった選手にはAFがしやすいです。
あと、道着も紺道着ではなく、生成りとか白い道着の選手はAFしやすいです。
なので、私の場合、なるべく色のついた胴、白い道着をつけている選手を探して狙うことが多いです。
あと、撮影後のレタッチについても少し。
先ほども書きましたが、基本的にRAWで撮影していますので、自宅に戻ってから、現像処理を行っています。
一日で数百枚撮影しているので、結構大変な作業です。
おおむね4,5日はかかっています。
最近はそこそこ確率もあがりましたが、それでも、それなりに撮れているのは30%くらいでしょうか?
それ以外は、技のタイミングがずれていたり、ピントが合わずボケていたり、シャッタースピードが適正ではなくブレていたり・・・といった感じです。
そこそこに撮れているカットを選んで、現像処理するのですが、まずはホワイトバランスと露出を触ります。
ホワイトバランスは、前述の通りで、調整することで結構いい感じになってきます。
露出も、紺道着が黒つぶれしないように、持ち上げて適正化するため、多少触っています。
あとは、水平を直します。
会場ではも、水平垂直を気にしながらファインダーを覗いていますが、なかなかぴったりとは行かないので、それを補正すると安定した構図になります。
あとは、多少トリミングすることが多いです。
単焦点レンズゆえ、ズームできないので、構図に限界があります。
それをトリミングして、補正することで、主体を引き立てるようにしています。
あとは、多少シャープネスをかけるくらいでしょうか。
そんな感じです。
とても長くなってしまいました。
本がかけそうなくらいですね(笑)。
何といっても剣道の写真は難しい!、この一言に尽きます。
ですが、私がこれまでに撮影してきた経験を通してお伝えできることを参考にしていただいて、より良い瞬間が撮影できることを願っております。
是非また結果を教えてください。
今後ともよろしくお願いいたします。
- 2012/12/05(水) 11:24:44 |
- URL |
- ひでさん #-
- [ 編集 ]
詳しい解説、ありがとうございます!
花には花の撮影のコツ、
バレエにはバレエの撮影のコツがありますが
「剣道」に絞ったお話は、とても興味深く
うなりながら読ませていただきました。
絞り優先で、1枚撮影…スゴイです。
しかもROWデータで、1つ1つ現像されてるのですねぇ~!! 愛を感じます!
動く被写体⇒連写すれば良いということではないというのは
バレエの写真を撮っていて痛感します。
試合運びを読むことも重要だと思いますので
まずは 剣道の試合をたくさん見ることも大事ですよね~。
(先日 初めて試合を見て 試しどりしてみたのですが
ことごとくシャッターチャンス外してしまいました…)
レンズも何本か持っていますが、一番明るいものでF-2.8。
かつ、部の道着は上下とも黒紺、胴も黒…(ノД`)
初めての撮影で、教えていただいことの10分の1も実現できるかどうか…ですが、
がんばって撮影してみますね!
いただいたアドバイスは印刷して 永久保存します!
ありがとうございましたヽ(・∀・)ノ
- 2012/12/05(水) 13:23:24 |
- URL |
- メアリー #-
- [ 編集 ]
メアリーさん
早速のご返事、ありがとうございました。
私の方も、長々と脈絡のない返事を書いてしまい、読みにくかったのではないでしょうか?
後で自分で読み返しても、くどいな~と思いました(笑)。
本当は、もっとフォトジェニックな剣道の写真を撮りたいとは思っているのですが、
単焦点レンズでは、決定的な瞬間を捉えることはできても、あくまでも記録用というか、説明的な絵になってしまいます。
最近は、単焦点レンズに頼ってばかりなので、同じような写真になってしまい、マンネリ化しています。
メアリーさんの撮られているバラの写真のように、作品となるような写真を剣道でも撮れたらと思うのですが、
これがまたなかなか難しい・・・。
先ほど書いたコツをすべて満足するような環境はなかなか揃いませんので、あまり気負わず、自然体で撮影されたら、
いい写真が撮れると思いますよ。
何よりも「愛」ですよね!(笑)
返事のついでに、少し。
メアリーさんのバラのブログ、少し拝見させていただきました。
とても素晴らしい写真ですね。
それこそ、バラに対する愛情を感じます。
実は、私、バラの栽培に興味を持ち始めて、いろいろな本を読み漁っているところなんです。
今年6月17日ブログにも少し書きましたが、実は、家内を病気で亡くしました。
それ以来、ぽっかり心に穴が空いたようになってしまって、また、うちの息子も中学校3年生で、
夏の大会で受験勉強に向けて剣道も一時、引退してしまいましたので、剣道の試合の撮影にいくことも
めっきり減ってしまいました。
時々、通っていた道場の子供たちや先生方の試合の撮影にうかがうことはありますが、やはり自分の息子が出ていない試合は、
どこか緊張感もなく、張り合いもないものですね。
そんなこんなで、もてあましている空いた時間を埋めるために何かしないとと思い始めて、
また、「自分の人生を変えたい!」という思いも重なって、バラに行きついた次第です。
家内の好きだったピンクのバラの花を庭にいっぱい咲かせてみたいと思うようになりました。
とは言え、バラの栽培など今までしたことがなく、まずは本を読んでどのバラをどのように植えたら良いかから勉強中です。
ゆくゆくは、バラの栽培とともに、メアリーさんのように、バラの花の写真も撮ってみたいな、なんて思っています。
そんなことで、もしよろしければ、バラの栽培方法や撮影の仕方など、また折に触れ相談に乗っていただけましたら嬉しいです。
ひょんなことで、ブログを通じてメアリーさんと知り合いましたが、是非またこちらこそアドバイスなどいただけましたら幸いです。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。
追伸
私のブログに、メアリーさんのブログをリンクさせていただいてもよろしいでしょうか?
よろしくお願いいたします。
- 2012/12/05(水) 14:15:27 |
- URL |
- ひでさん #-
- [ 編集 ]
奥様のこと、そうでしたか…(グスン)
お気持ちお察しします。
ぜひぜひ、薔薇をお育てください!
花の美しさはもちろんですが、
私が一番心ひかれるのはバラの強さ、生命力です。
冬、枝ばかりで、葉が1枚もない姿から
春に勢いよく芽吹いてくる姿には とても感動します。
大切に育てれば、年々美しさも増します。
私のブログには ひで様のように
これから薔薇を始めたいという方から
プロの方まで いろんな方がこられますが
みなさん いい方ばかりです。
ぜひ、お気軽に遊びにいらしてくださいね♪
写真は、これまでカメラまかせで撮ることが多く
デジカメだからいいようなものの没写真の山はエベレストより高く、
偶然いい写真がとれても、次に同じように撮るにはどうしたらいいかわからない…
そこで「脱オート」と思い立ち、つい1週間ほど前くらいから
ちょっと勉強を始めたところなんです(^_^;)
きっと、花ブログ以外でリンクしていただけるのは
はじめてでは?! と思いますが(笑)、
たいへん光栄です♪
こちらこそ、剣道の撮影について また教えてくださいね!
- 2012/12/05(水) 14:41:03 |
- URL |
- メアリー #-
- [ 編集 ]
メアリーさん、ありがとうございます。
頑張って、バラ咲かせますね!
最初は庭につるばらを、と思っていたのですが、メアリーさんのブログを拝見して、
バルコニーでもバラを育てて見ようかと思い始めています。
時々、覗かせていただきますね。
きっとやり始めて分からないことも出て来るかと思いますが、その節はまたアドバイスなどいただけましたら幸いです。
それにしてもメアリーさんの写真は素敵です。
オートで撮られているとは思えないです。
きっとセンスが素晴らしいんでしょうね?
写真も、選ばれているバラも、どちらもとても素敵です。
是非、今後ともよろしくお願いいたします。
ブログリンクの件もありがとうございました。
早速リンクしておきます。
- 2012/12/05(水) 14:53:18 |
- URL |
- ひでさん #-
- [ 編集 ]
こんばんは! 今日、剣道の試合の写真撮ってきました!
先ほど、ざぁ~っとパソコンで見てみましたが
やっぱし難しいwwww
少し前に、弟にひでさんの話をしたら
50mm F1.8のレンズを貸してくれるというので
とっても楽しみにしていたのですが
ずいぶんお蔵入りしていたようで
フォーカスするときにガチャガチャ音がするし、
時々、通信エラー表示が… orz
私が持ってる一番明るいF2.8のマクロレンズは
画角が狭くて 狭い道場で撮影するには向かないようだったので、結局 18-55mm(F3.5-5.6)
の標準ズームレンズを持っていきました。
画質が良くても ボケボケじゃ仕方ないので
「今日は画質は捨てて シャッターチャンスを狙うぞ!」と思い、
絞り優先モードで、ISO3200~6400で撮ってみました。
結果、道場で2面で試合をしている時の写真は
まずまず撮れていたのですが
道場の真ん中1面で試合をしている写真は
なぜか 同じ設定でもシャッタースピードが出ず
もひとつ ぶれた写真ばかりになってしまいました。
(200分の1より遅くなると 厳しいですね)
他にもいくつか設定を変えて撮ってみたので
「私のカメラとレンズで一番よく撮れる方法」を
検証しようと思います(^_^;)
疲れましたが、とっても楽しくドキドキできる1日でした。
また道場に足を運びたくなりました♪
ひで様みたいな写真が撮れるようになったらいいな!
- 2012/12/15(土) 22:57:13 |
- URL |
- メアリー #-
- [ 編集 ]
メアリーさん、こんばんは。
先日は、ありがとうございました。
ちゃんと、剣道の写真撮影のご報告をいただけるとは・・・。
ありがとうございます!
頑張って、いっぱいコツを書いた甲斐があります(笑)。
撮影、結構、難しかったようですね。
でも、いくつか課題も見つかったようで、メアリーさんなら、きっとすぐに良い写真が撮れると思いますよ(笑)。
コツは、カメラより明るいレンズ、その次にポジショニング、そしてその次はセンス、といったところでしょうか?(笑)
是非、頑張ってカッコいい写真撮って下さいね。
メーッセージいただいたついでに、こちらからも少しご報告が・・・(笑)。
本当なら、メアリーさんのバラのブログの方に書き込めば良いのですが、それはまた今度にして、こちらからでスミマセン。
実は、先日メアリーさんからコメントいただいてから、いくつかバラのブログを見に行ったりしたのですが、
ダントツで、メアリーさんのブログが良かったです!
写真が素晴らしいということももちろんあるのですが、やはりバラに対する愛情とか、ブログそのもののセンスがとても素敵だなと思いました。
すっかりメアリーさんのファンになりましたよ(笑)。
それで、これまでのブログも全部読ませていただきました。
(結構、大変でした。;笑)
バラに関することは、まだまだ実感としてよく分からない部分もあるのですが、
バラを始めようと思っている今の自分にはとても刺激的というか、とても参考になりました。
『BISES 81号』も買いましたよ!
コンテスト金賞、おめでとうございます!
可愛らしいメアリーさんにもお目にかかれました(笑)。
実は私、仕事柄(住宅関係の仕事をしておりまして)、植栽・造園関係の友人がおりまして、
その人と話をしていた時に、バラの話になりまして、私がバラを始めようと思っているという話をしましたら、
良い人を紹介してあげますということで、まさに今日、京都・洛西のまつお園芸にうかがい、松尾社長をご紹介していただきました。
まつお園芸さん、メアリーさんのブログで拝見していたので、うかがうのをとても楽しみにしていました。
いろいろ楽しいお話もお聞き出来、来年1月から、バラ栽培の講習会があるので、来ませんかとお誘いも受けました。
是非、受講してみようと思っています。
また、メアリーさんおすすめのバラのうち、『ガートルード・ジェキル』と『ブラザー/カドフィール』の苗を購入してみましたよ。
すっかり、メアリーさんに影響受けてます(笑)。
これから、ちょくちょくメアリーさんの方のブログものぞきに行かせていただきますね。
僕の方は、頑張ってバラに挑戦してみます。
また、いろいろ剣道の写真、バラのことなどで情報交換させていただけましたら幸いです。
相変わらず長くなってしまいましたが(笑)、今後ともどうかよろしくお願いいたします。
ひで
- 2012/12/16(日) 00:19:32 |
- URL |
- ひでさん #-
- [ 編集 ]
ギャー(≧Д≦)ノ ビズ!!お恥ずかしい~
去年、松尾園芸の帰りに友人宅で撮ってもらった写真ですが
家族にはブリッ子と言われてますw
ブログも 過去記事まで読んでくださって
ありがとうございますw
カドフィール様とジェキル様をお迎えされるのですね!
おめでとうございますヽ(〃v〃)ノ キャッキャッ♪
松尾さんには「すべての薔薇がある」と言ってもいいかもしれません。
おそらく、関西では一番だと思います。
品種の数だけでなく、スタッフの皆さんも素晴らしいです!
大阪より、少し開花が遅いので5月23日~27日頃がピークでしょうか。「園芸店」が「バラの楽園」になる1週間です。
(気候により若干前後するかもしれないので、狙っていかれる場合はお店に確認してくださいね♪ )
私は講習会等に参加することなく 試行錯誤でやってきたので
バラ様にとっては とても迷惑なこと数知れず…でしたが
きちんと講習会で教えてもらえば
バラ様のご機嫌うるわしく
すぐに満開になること間違いなしですよ!
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。
お互い、楽しみながら 頑張りましょう♪
- 2012/12/16(日) 10:00:40 |
- URL |
- メアリー #-
- [ 編集 ]
メアリーさん、こんにちは。
メッセージ、ありがとうございます!
ようやく、剣道写真に加え、新たなるバラ人生(笑)のスタートが切れました。
剣道写真以上にはまってしまうかもしれませんが(笑)、頑張ってみます。
メアリーさんの方も、剣道写真頑張ってくださいね!
あと、まつおえんげいさんは、本当に素晴らしいかったです。
いくつか関西のバラ園を見に行きましたが、本当にたくさんのバラがストックされていましたし、
松尾社長はじめ、スタッフの皆さんが活き活きとされているのが良かったです。
いろいろと教えていただきながら、頑張ってみます。
そんなことで、今後ともどうかよろしくお願いいたします。
- 2012/12/17(月) 09:54:33 |
- URL |
- ひでさん #-
- [ 編集 ]
- トラックバック URL
- http://shashinkandoujyo.blog71.fc2.com/tb.php/160-5430efd3
- この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)